3月30日、東京都渋谷区光塾で、「被ばくから免れ、健康に生きる権利」の確立を求めて、これに取り組んでいる人たちの報告集会を開きました。
以下、当日のプログラムと動画、資料です。
◆プログラム
第1部 政府と福島県の棄民化実態共有と私たちの闘い
①.今野寿美雄さん(福島在住、元原発作業従事者、子ども脱被ばく裁判原告代表)
「福島の被害実態と現状報告」
②.瀬戸大作さん(避難の協同センター・事務局長)
「原発事故避難者を追い詰めた期限を決めた自立の強制」
③.光前幸一弁護士・柳原敏夫弁護士(子ども脱被ばく裁判弁護団)
「前回期日で、内部被ばくの危険性に争点が定まった子ども脱被ばく裁判の現状報告」
第2部 我々自身がそれぞれの地域で、現場で「希望」の闘いをどう進めるか
①.柳原敏夫弁護士(市民が育てる「チェルノブイリ法日本版」の会・共同代表)
「市民立法『チェルノブイリ法日本版』条例を全国各地に!」
②.松本徳子さん(避難の協同センター 世話人代表)
「原発事故被害者の協同に向けて」
第3部 参加者との質疑応答
◆動画
第1部① 今野寿美雄さん(福島在住、元原発作業従事者、子ども脱被ばく裁判原告代表)
「福島の被害実態と現状報告」
第1部② 瀬戸大作さん(避難の協同センター・事務局長)
「原発事故避難者を追い詰めた期限を決めた自立の強制」
第1部③ 光前幸一弁護士・柳原敏夫弁護士(子ども脱被ばく裁判弁護団)
「前回期日で、内部被ばくの危険性に争点が定まった子ども脱被ばく裁判の現状報告」
第2部① 柳原敏夫弁護士(市民が育てる「チェルノブイリ法日本版」の会・共同代表)
「市民立法『チェルノブイリ法日本版』条例を全国各地に!」
※ 配布資料 ->こちら
※ プレゼン資料 PDFは->こちら
第2部② 松本徳子さん(避難の協同センター 世話人代表)
「原発事故被害者の協同に向けて」
第3部 参加者との質疑応答
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2019年3月31日日曜日
2019年3月30日土曜日
くじ引きの勝利&もっとくじ引きの導入を:大阪第1検察審査会、森友事件、佐川前国税庁長官ら「不起訴不当」とする(2019.3.29)
本日の毎日新聞記事
森友事件、佐川前国税庁長官ら「不起訴不当」
(佐川宣寿・前国税庁長官=国会内で2018年3月27日、竹内紀臣撮影)
森友事件も原発事故と同様、権力を持つ人たちが「終わったもの」として必死になって幕引きを画策してきましたが、それに正面から立ちはだかるのが検察審査会です。
今回もそれを実行して見せました。
なぜ検察審査会がかくも勇猛果敢に権力者に抵抗できるのか。
それはここが市民の良識が発揮される場だからです。
では、なぜそんな良識が発揮できるのか。
それは権力者のコントロールが及ばない場だからです。
なぜそんなまれなことが可能なのか。
それは市民がくじ引きで選ばれた場だからで、権力者のコントロールが容易ではないからです。
だから、これは「くじ引きという技術の勝利」なのです。
それは、先日結審した東電幹部の刑事裁判を実現させた、東電幹部の起訴相当議決をした2014年7月31日の東京第5検察審査会の「事件」で記憶に新しいところです。
私は、311の1年前の2010年4月に、
「小沢一郎氏の起訴相当」検察審査会、全員一致で議決」
のニュースを読んだ時、初めて、くじ引きの威力、勝利を思い知らされました。
それは「民主主義は最悪の形態だ、だが、それよりましなものがない」とシニカルに語ったチャーチルの発言に対して、「もうひとつの民主主義は可能だ」を身をもって示した生きた実例だと思ったからです。
チャーチルの「民主主義」は議会制民主主義で、古代ギリシャの民主主義の技術である秘密選挙を含んでいますが、古代ギリシャのもう一つの技術である「くじ引き」は無視されていました。「最悪の形態」に堕する原因の1つは「くじ引き」を採用していなかったからで、「くじ引き」に挑戦すれば、今回の検察審査会のように「最善の結果」が引き出すことが可能なのです。
私は、検察審査会に限らず、最高裁の裁判官も「くじ引き」で選ぶべきだと思います。少なくとも全裁判官が秘密投票した上位(例えば)30名の中から「くじ引き」で選べば、たとえば志賀原発差止判決を書いた井戸謙一さんのような人が選ばれる可能性もあります。今よりずっとましな最高裁になるのは間違いない。
同様に、国会議員も投票で上位(例えば)千名の中から「くじ引き」で選べば、安倍首相だって落選する可能性もあるし、今よりはずっとましな議員が選ばれるのは間違いない。
厚労省の統計不正問題を調査する第三者委員会(特別監察委員会)のメンバーの人選も「くじ引き」を導入すれば、今よりずっとましなものになるのは間違いない。
いま、様々な審議会や第三者委員会のメンバーの人選も大胆に「くじ引き」を導入すれば、今よりずっとましなものになるはずです。
そのことを、20年前、「くじ引き」について考察して、「入れ札」という小説を書いた菊池寛を論じた柄谷行人の「入れ札と籤引き」を読み、「くじ引き」が人類の遺産としてとてつもなく重要なものであり、「くじ引き」の活用は未だ発展途上にあることを初めて知りました。
いまが、日本社会が持ちうる最悪の要素の全てを露呈した311以後の「全てがあべこべ」の暗黒時代だからこそ、すべての「希望の扉」を叩き、開き、注ぎ込むことに努力する必要があります。そのとき、この「くじ引き」という技術がいかに凄いものであるか、東電幹部は言うまでもなく、権力を持った人たちはその恐ろしさを実感していて、私たち市民が「ボーとして、その重要性に気がつかないこと」をひたすら願っているはずです。
だからこそなおのこと、「くじ引き」の偉大さに目覚めた者が世界を変える可能性を持つのだと思いました。
参考:くじ引きによる市民の政治参加の偉大な勝利、そしてその応用について--検察審査会の東電幹部起訴相当議決--(2014.8.8)
森友事件、佐川前国税庁長官ら「不起訴不当」
(佐川宣寿・前国税庁長官=国会内で2018年3月27日、竹内紀臣撮影)
森友事件も原発事故と同様、権力を持つ人たちが「終わったもの」として必死になって幕引きを画策してきましたが、それに正面から立ちはだかるのが検察審査会です。
今回もそれを実行して見せました。
なぜ検察審査会がかくも勇猛果敢に権力者に抵抗できるのか。
それはここが市民の良識が発揮される場だからです。
では、なぜそんな良識が発揮できるのか。
それは権力者のコントロールが及ばない場だからです。
なぜそんなまれなことが可能なのか。
それは市民がくじ引きで選ばれた場だからで、権力者のコントロールが容易ではないからです。
だから、これは「くじ引きという技術の勝利」なのです。
それは、先日結審した東電幹部の刑事裁判を実現させた、東電幹部の起訴相当議決をした2014年7月31日の東京第5検察審査会の「事件」で記憶に新しいところです。
私は、311の1年前の2010年4月に、
「小沢一郎氏の起訴相当」検察審査会、全員一致で議決」
のニュースを読んだ時、初めて、くじ引きの威力、勝利を思い知らされました。
それは「民主主義は最悪の形態だ、だが、それよりましなものがない」とシニカルに語ったチャーチルの発言に対して、「もうひとつの民主主義は可能だ」を身をもって示した生きた実例だと思ったからです。
チャーチルの「民主主義」は議会制民主主義で、古代ギリシャの民主主義の技術である秘密選挙を含んでいますが、古代ギリシャのもう一つの技術である「くじ引き」は無視されていました。「最悪の形態」に堕する原因の1つは「くじ引き」を採用していなかったからで、「くじ引き」に挑戦すれば、今回の検察審査会のように「最善の結果」が引き出すことが可能なのです。
私は、検察審査会に限らず、最高裁の裁判官も「くじ引き」で選ぶべきだと思います。少なくとも全裁判官が秘密投票した上位(例えば)30名の中から「くじ引き」で選べば、たとえば志賀原発差止判決を書いた井戸謙一さんのような人が選ばれる可能性もあります。今よりずっとましな最高裁になるのは間違いない。
同様に、国会議員も投票で上位(例えば)千名の中から「くじ引き」で選べば、安倍首相だって落選する可能性もあるし、今よりはずっとましな議員が選ばれるのは間違いない。
厚労省の統計不正問題を調査する第三者委員会(特別監察委員会)のメンバーの人選も「くじ引き」を導入すれば、今よりずっとましなものになるのは間違いない。
いま、様々な審議会や第三者委員会のメンバーの人選も大胆に「くじ引き」を導入すれば、今よりずっとましなものになるはずです。
そのことを、20年前、「くじ引き」について考察して、「入れ札」という小説を書いた菊池寛を論じた柄谷行人の「入れ札と籤引き」を読み、「くじ引き」が人類の遺産としてとてつもなく重要なものであり、「くじ引き」の活用は未だ発展途上にあることを初めて知りました。
いまが、日本社会が持ちうる最悪の要素の全てを露呈した311以後の「全てがあべこべ」の暗黒時代だからこそ、すべての「希望の扉」を叩き、開き、注ぎ込むことに努力する必要があります。そのとき、この「くじ引き」という技術がいかに凄いものであるか、東電幹部は言うまでもなく、権力を持った人たちはその恐ろしさを実感していて、私たち市民が「ボーとして、その重要性に気がつかないこと」をひたすら願っているはずです。
だからこそなおのこと、「くじ引き」の偉大さに目覚めた者が世界を変える可能性を持つのだと思いました。
参考:くじ引きによる市民の政治参加の偉大な勝利、そしてその応用について--検察審査会の東電幹部起訴相当議決--(2014.8.8)
2019年3月25日月曜日
【報告】2019年3月17日、市民が育てる「チェルノブイリ法日本版」の会結成1周年集会「原発事故ー汚染地の現実と命の救済」(総会、白石草さん講演ほか)
◎結成1周年集会が3月29日毎日新聞夕刊の特集で報道されました(そのネット上の会員限定記事ー>こちら)
2018年3月18・19日の<市民が育てる「チェルノブイリ法日本版」の会>結成集会から1年が経過した今年3月17日、東京都港区で、結成1周年集会を開催しました。
当日参加した皆さんに、「育てる会結成1周年に寄せる会員のメッセージ」をつづった小冊子(中身は以下の画像をクリックすると表示されます)を配布しました。
日時:3月17日(日)
場所:リーブラ(港区男女平等参画センター)1F ホール->地図
東京都港区芝浦1-16-1 みなとパーク芝浦
JR田町駅 東口(芝浦口) 徒歩5分
討議の結果、継続討議となった第7号議案(公開質問状の件)を除き、すべて承認。
◎講演者によるパネルディスカッション
「3.11東北・関東 放射能汚染からの避難者と仲間たち」から報告と呼びかけ
動画
2018年3月18・19日の<市民が育てる「チェルノブイリ法日本版」の会>結成集会から1年が経過した今年3月17日、東京都港区で、結成1周年集会を開催しました。
当日参加した皆さんに、「育てる会結成1周年に寄せる会員のメッセージ」をつづった小冊子(中身は以下の画像をクリックすると表示されます)を配布しました。
日時:3月17日(日)
場所:リーブラ(港区男女平等参画センター)1F ホール->地図
東京都港区芝浦1-16-1 みなとパーク芝浦
JR田町駅 東口(芝浦口) 徒歩5分
◆◆第2回総会◆◆
西は兵庫県加古川市、東は福島県郡山市と全国各地から育てる会の正会員と賛助会員が参加して、第2回総会を開催しました。
西は兵庫県加古川市、東は福島県郡山市と全国各地から育てる会の正会員と賛助会員が参加して、第2回総会を開催しました。
◎審議事項
第1号議案 規約変更(案) ->こちら
第2号議案 2018年度活動報告(案) ->こちら
第3号議案 2018年度決算報告(案) ->こちら
第4号議案 監査報告 ->こちら
第5号議案 次年度の活動計画(案)
第6号議案 次年度の予算(案) ->こちら
第7号議案 その他の事項 今春の統一地方選に公開質問状を出す件
第1号議案 規約変更(案) ->こちら
第2号議案 2018年度活動報告(案) ->こちら
第3号議案 2018年度決算報告(案) ->こちら
第4号議案 監査報告 ->こちら
第5号議案 次年度の活動計画(案)
第6号議案 次年度の予算(案) ->こちら
第7号議案 その他の事項 今春の統一地方選に公開質問状を出す件
以下は、発言する育てる会のメンバーです。
上野正美(三重県伊勢市)
◆◆1周年記念集会◆◆
◎白石 草さん「原発事故から8年目の子どもたちの健康」
岩間綾子(栃木県塩谷町)
柳原敏夫(埼玉県川越市)
大庭有二(神奈川県小田原市)
藤田のりえ(兵庫県加古川市)
吉田弥生(愛知県日進市)
黒田節子(福島県郡山市)
三ッ橋トキ子(千葉県野田市)
◆◆1周年記念集会◆◆
◎講演者によるパネルディスカッション
「3.11東北・関東 放射能汚染からの避難者と仲間たち」から報告と呼びかけ
動画
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